絶対に知っておきたい痩せられる食べ物
食べると痩せられる食べ物があるのはご存知だろうか?
そう質問すると、ほとんどの人が鼻で笑うだろう。
そんなものがあれば頑張って夕食の白ごはんを抜いたことや、ムダに値段の高い健康グッズを買ったことも全て水の泡になる。そんな食べ物があるなんて信じてたまるか!と。
しかし、そんな痩せられる食べ物が心臓関連の医学論文「Circulation」で発表されたのである。「Circulation」とはアメリカでインパクトファクター2.97を誇っている有名医学雑誌だ。
今回はこれをもとにダイエットについて考えてみよう。
食べなければダイエットはできる。
先に言っておくが食事をとらなければ確実に体重は減る。
摂取量が減れば、当然摂取カロリーが減るのだから。
よく健康番組では炭水化物を抜いたり、油物を控えたり、寝る前の2時間前に食事をとらないようにすると言った例を挙げる。どれも正しい方法である。
しかし、本当にこれらの方法を実施するだけでダイエットが成功したと言えるだろうか。
人は食欲には勝てない生き物である。おそらく体重が減り一時的な達成感を得ると、ダイエットに満足する。またすぐに前の食生活に戻って体重はもとに戻ってしまう。こんな経験をする人は多い。これではダイエットを成功したとは言えない。
特に家庭を持つ30代以降の方々にはこの傾向が強いと思われる。年々と低下する基礎代謝、毎日食卓に並ぶ奥様の作ってくれる手料理。
食事制限を行い続けるにはあまりに難しい環境である。奥様の手料理を残そうものなら叱られる、なんていう優しい奥様をお持ちの方もいらっしゃるかもしれない。
結局、食事を制限して行うダイエットは短期間しか続かないのである。
では、長期的にダイエットを続けることのできる、文字通りダイエット成功の秘訣とはなんだろうか。
それが序盤にも紹介した、食べて痩せるダイエットなのである。
百聞は一見に如かず。まずは、どのような食べ物なのか見ていこう。
体重に影響する食べ物はこちら!
これは2019年アメリカの3つの論文をまとめたデータで16〜24歳を対象としている。1つの食べ物が4年間でどの程度体重に影響しているかを表している。
筆者編集
データを見ると真ん中の0が記載されている。これを境に右に伸びているグラフは太りやすい食べ物、左に伸びているグラフは痩せやすい食べ物と言うことである。
少しわかりづらいが数値の単位はポンド(Ib)という単位だ。Kg換算すると1ポンドが約0.45kgということになる。つまり一番上のハンバーガーは4年で約2.0kg体重を増やす可能性があるということだ。
しかし、本当にこのデータは信頼していいものなのかどうか怪しいと部分はある。
もしかしたらハンバーガーを普段からたくさん食べている人はお酒もたくさん飲んでいるかもしれない。運動を全くしない人かもしれない。であれば体重が増えたのはハンバーガーのせいではなく、お酒や運動不足によるものと考えてもいいだろう。
この論文の良い点はこのような因子を数学的に考慮して計算しているところだ。
上の例で言うと普段の飲酒量と運動量が一緒だとすると、ハンバーガーを食べた時にどれくらい体重が増えるのか?と言うことを表している。言い換えるとハンバーガーだけでどれくらい体重が変化するのか?とも表せる。
具体的に言うと年齢、BMI、睡眠時間、喫煙の有無、普段の運動量、テレビを観ている時間、飲酒量、果物と野菜の消費量を全て一緒だとしたときに、その食べ物がどれくらい体重の増減に影響するかを表している。
なるほどさすが有名雑誌に載るだけのことはある。
このデータを今一度よく見ると、プレーンヨーグルトが最も体重を下げやすく、次いで海藻類、木の実類となっている。
つまり普段からプレーンヨーグルト、海藻類、木の実を食べることで本当の意味でのダイエットができることが明らかとなったのである。
冬の時期はご飯が美味しくてたくさん食べてしまうし、寒くて外で運動をするのもなかなか進まないものである。そんな方はプレーンヨーグルト、海藻類、木の実そして左に伸びているグラフの食べ物をぜひ食べるように心がけてほしい。このブログを最後まで読んでくれた方のダイエットに少しでも寄与すれば幸いである。
しかし、このグラフにはいくつかツッコミたいところがある。
例えば、低脂肪牛乳よりも全脂肪牛乳のほうが痩せやすい点、そして鶏肉は皮のあるなしでそんなにもグラフが変わる点などである。
今後はこれらの疑問についても論文データを更新していきたい。
参考文献
Dariush Mozaffarian :Dietary and Policy Priorities for Cardiovascular Disease, Diabetes, and Obesity ;A Comprehensive Review. Volume 133, Issue 2, 12 January 2016, Pages 187-225; Circulation