2020-01-01から1年間の記事一覧
食べると痩せられる食べ物があるのはご存知だろうか? そう質問すると、ほとんどの人が鼻で笑うだろう。 そんなものがあれば頑張って夕食の白ごはんを抜いたことや、ムダに値段の高い健康グッズを買ったことも全て水の泡になる。そんな食べ物があるなんて信…
これは理学療法士となった自分が世界中の論文を読みまくり、ためになると思ったことだけを伝えていくランナーのためのブログだ。 本日の内容は前回に続くランニングエコノミー 心臓・肺編 前回の記事を読んでいない方はこちらを一読いただけるとありがたい。…
当時私は、愛媛県の高校で800,1500mを専門としていた。仲間と同じだけの練習をしてきたのに、同じ部内に全く敵わないやつがいた。 練習量で負けていたとは思わない。しかし最後のスパートでいつも差をつけられてしまうのだ。当時は才能が違うのだろうと理由…
マラソンのタイムを上げたければ、ランニングエコノミーについて知らなければならない。 www.rehabiliknock.com 今回は前回に続く実践編! 遠心性収縮で行うハムストリングス トレーニング! ハムストリングスの解剖学 ハムストリングスは下肢の後面に位置して…
ランニングエコノミー第二弾 マラソン・ジョギングランキング にほんブログ村 前回の記事でランニングエコノミーという概念について話した。 簡単に要約すると、最大酸素摂取量をいかに効率的に使うことが、マラソンのタイムを上げる重要なカギとなる。 では…
ランニングは世界で最もポピュラーなスポーツだ。 ランニングランナーの傷害率は高く、その大きな理由が何度も繰り返す床への衝撃である。 そのため、ランナーは膝損傷を起こすことが多い。 走るたびに膝にかかる負荷量は約300kgにもなると言われている。 そ…
音楽を聴きながらランニングすることはよくない。 自分の走るテンポを狂わしてしまうためだ。 実際に自宅の近くの河川敷を歩いてみると、ほとんどの人がイヤホンをつけずに淡々と走っている。 そんな中、ウェイン州立大学のJacob らによってこんな報告が上が…
カフェインの摂取が運動時に有益な効果が現れています。 Clarkeらはカフェイン3mg/kgの量が含まれたがコーヒーと、カフェインが含まれていないコーヒーをそれぞれ摂取させて、違いを比べたところカフェイン入りコーヒーを飲んだ時の方が、1.3-1.9%ほどランニ…
高負荷インターバルトレーニング(High-intensity interval training:通称(HIIT) 高負荷のトレーニングと低負荷のトレーニングを交互に組み合わせたトレーニング方法で世界中のトップアスリート達がHIITを活用したトレーニングを実施しています。 トップアス…
どうすればマラソンのタイムが速くなるか? ランナーが常に向き合う疑問だ。 結論から言うと、持久力と筋力を鍛えただけでランニングパフォーマンスはそんなに上がらない。 ランニングパフォーマンスを上げて速いタイムで走るには「ランニング エコノミー」…
心臓は、自律神経と密接に関係しており、健常の場合は交感神経と副交感神経が規則的にバランスをとっています。 しかし、心疾患や脳血管疾患などコンディションが障害されていると、多数の有害事象を生じることが報告されています。 例えば、副交感神経刺激…
世界では2000万人以上が心不全と診断されており、昨今の高齢化に伴い心不全患者は増加の一途をたどっております。 そして心不全による死亡率は高く、世界で早急に対策を立てていかなければならない課題と言えます。 心不全は大きく2種類に分けることができ…
酸素摂取量は酸素をどれだけ血液の中に取り込めるかを示した量です。 つまり酸素摂取量が多い人ほど体力があるということです。 また、酸素摂取量の増加は、心疾患患者の生命予後を上げると報告されています。 酸素摂取量はFickの方程式というもので表せます…
フルマラソンのトップアスリート選手と一般市民ランナーが同じ3km/hの速度で5kmのジョギングをしたとします。走り終わった後、どちらがより疲れているでしょうか? おそらく、一般市民ランナーでしょう。川内選手くらいのトップ選手なら話は別ですが。 この…
心大血管疾患を有する患者さんに対して行う運動療法(以下:心臓リハ)を実施することで、運動耐用能の改善や、生活の質(以下QOL)の向上に寄与するとされています。またtarorらによると、1年間心臓リハを実施することで再入院率の低下、死亡率の低下にも寄与す…
Sarcopenia(サルコペニア)という疾患は1989年にRosenbergにより提唱された造語で“Sarco”は「筋肉」”penia”は「減少」を意味します。サルコペニアになると健常な方と比較し2〜5倍加齢に伴う筋力量の低下が起こると報告されています。そして筋力低下はその後の…
はじめに 手術による侵襲度が高いと術後の合併症を伴う可能性は上がり、有病率・死亡率共に増加すると言われております。 また手術を受ける患者自身の身体機能もまた、有病率・死亡率に影響するとこれまでの先行研究にて報告されてきました。 特にフレイルを…